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2021年05月19日
評価単位 裁決事例 「事業用駐車場」2/3

 


 

 

 熊谷先輩       山田後輩

 

 

:では、本件A・B・C土地の状況はどうだったか。この点、審判所はそれぞれの土地に、「それぞれ異なる者の賃借権が設定されていた」と認定しているね。つまり、各土地の権利について種類は同じだが権利者が異なるので、「利用の単位」は異なり、この時点でまずは別評価という事になる。

 
:「利用の単位」の解釈に認定事実を当てはめると、そうなりますね。でも「この時点でまずは」って、なんですか。
 

:雑種地の評価単位を規定する「評価通達7-2(7)」には、ただし書があるのを忘れてはいけないね。要は、本文で単位が分かれたとしても、各単位が単独で使えないようなら一体評価しろという規定だ。読み返してみ。仮に、このただし書に該当するなら、逆転一体評価になる。

 
:ほんとだ。たしかに書いてあります。仮に権利者が異なっていても、「形状、地積の大小、位置等」という点から単独使用できないといえるなら、一体評価ですね。
 

:じゃ、そのただし書への該当について考えてみよう。各土地について「形状、地積の大小、位置等」はどうかな。

 
:うーん。どれも建物が建たないような不整形はないし、ちゃんと道路に面しているようですね。しいて言うならC土地の「地積」が微妙かな。
 

:審判所もだいたいそんな感じで判断しているよ。そしてC土地については、自治体の定める分割基準である70㎡を上回ることから過少とは言えず、いずれの土地も「評価通達7-2(7)ただし書」には該当しないという認定だね。

 
:ってことは…、本文通り別評価確定ってことですね!
 

つづく