さいたま市立体育館(埼玉県)の周辺を散策するのが好きです。水害防止用調整池の縁に桜の木が植えられていたり、草木がわさわさ生い茂る公園があったりするのです。
また、南側山林の斜面のふもとには水路が流れているのですが、ここに人が立ち入ることは、普段はほとんどありません。
ふと水路に近づいてみると、踏み出した足元から、ぴょんと何かが逃げていきました。この「ぴょん」感は、アマガエルのこどもか何かでしょう。指先でつついてからかってやろうと思い、草をちょいちょいと分け遣りました。
するとびっくり。「ぴょん」の正体はアマガエルではなく、コオロギのこどもでした。ずんぐりとした体に生えている羽もまだ小さく、そそくさと奥の方に逃げていってしましましたが、たしかにコオロギでした。
彼もあと一カ月もすればコロコロと鳴いて、秋の夜に趣を添えるのでしょう。
